仮想通貨取引所 顧客のビットコイン資産の保管方法

金庫

2014年2月に東京にあった当時最大の仮想通貨取引所のMt.Goxが破たんして、顧客の資産が失われてしまいました。ビットコインの取引を行う際は取引所を利用する必要がありますが、Mt.Goxのように会社の経営破たんが原因で資産が失われるリスクがあります。

現在は日本国内に複数の仮想通貨取引所が存在し、ビットコインやアルトコインの現物・信用取引ができます。2017年7月以降に仮想通貨に関する法律が改正され、取引所が顧客資産を保管する方法についても規定されています。この法律によると、取引所は顧客から預かったビットコインや日本円などの資産を会社の会計とは分別して管理することが義務付けられており、証券会社とよく似ています。預けられた資産を分別管理することで、会社の経営が債務超過状態でも資産が保全されます。資産の管理方法以外にも、仮想通貨取引所・販売所を開設する際の資本金や経営計画などが厳格にチェックされるようになったため、2014年当時よりも会社の経営破たんのリスクが低減しています。

取引所の倒産で資産が失われる恐れが低くなったとはいえ、リスクがゼロになった訳ではありません。そのため、取引所のアカウントには売買を行うために必要な資産のみを預けるようにします。ビットコイン取引を行う際は必ず自分専用の端末にもウォレットアプリをインストールして、コインを保管する際は自分用のアカウントを利用するようにしましょう。